今こそ書籍の力を活用しませんか?【その2】

前回、書籍の持つ「信用力」を活用することで、他社との差別化を図りましょうというお話をさせていただきました。では具体的な施策として進めて行く時に、どのような点に留意する必要があるのかについて今日は書いていきたいと思います。

書籍を使ったマーケティングは、昔から存在する手法です。

まず書籍を使ったマーケティングというのは、新しいマーケティング方法ではなく実は昔からある手法です。よく「自費出版」とか「ブランディング出版」もしくは「協力出版」などの名称で行われているもので、主に書籍を作成する出版社様の方で行われている施策です。なかにはこのブランディング専門の出版社が存在しているほどです。よってマーケティングやブランディングの手法としては実は一般的な方法であり効果検証などもある程度読める媒体となっています。

ではなぜ、出版物を使ったマーケティングは広まらないのか?

しかしながら「出版物を使ったマーケティング」はどちらかというとマイノリティーな存在でした。それには大きく分けて2つの要素があります。

  • 出版界の閉鎖的なビジネス環境

出版業界に詳しい人はお分かりかと思いますが、実は出版業界はすごく特殊な業界です。減ってきてるとはいえ、全国に1万店を超える書店ですが、実は日本の場合大手取り次ぎと呼ばれる「日販」「東販」の2社から書籍を委託されて販売している書店がほとんどです。そしてその「日販」「東販」さんに口座をもっており、書籍を販売する事が出来る出版社もほぼ限られており、新規参入も大きな障壁がある業界のため、書店でものを売ることは、非常に高いハードルとなっています。そのためにこのマーケティングとはいえ書籍を制作し流通させるには出版社しか行えない業務となり、他社の参入がほとんどないことが上げられます。

  • 売れる出版物を作ることは、基本的に不可能

ブランディングやマーケティングのための出版で書籍が売れることはまずありません。
たまに自費出版等の営業で、書籍が売れれば儲かる可能性もなどといった資料を見かけますが、残念ながらそれはありません。

もし書籍が売れて印税が入るようであれば、それはとんでもなく恵まれた才能が
あるということです。作家にでも転職した方がいいと思います。

冷静に考えれば、プロの書き手でもないあなたが書いた書籍がもし売れるのであれば、もっと書籍は売れてますよね。プロの作家が書いた書籍であっても、本当に売れて利益が出せるのは1%もないでしょう。「いやいやうちは売れてますよ」とおっしゃる出版社の方もいると思いますが、それは本当に書籍の力で売れていますか? 実際には、広告費を使って、新聞広告を出したり、書店にお金を払って棚を用意してもらったり、
ビジネス書籍ランキングを買っているからではありませんか?
商品やサービスをブランディングするためにコストを使って書籍を作るのに、その書籍を売るのに広告費を使ってどうするのでしょうか? それなら初めから商品やサービスを広告した方がいいですよね。

それでは、どのように出版物を活用するのは、いよいよ次回はそのスキームについてお話したいと思います。