ウェブという媒体の特性を正しく理解しよう その1

ビジネスでウェブを活用して、集客なりブランディングなりを考えている方は非常に多いのではないでしょうか?
ビジネスの場において販促活動を行うツールとしては、チラシや手配りビラ、テレビCMや新聞折り込み、また直接的には販促物ではないにしろ、提案資料や商品パンフレットなど、何かしらの一つぐらいは行ったことがあるのではないでしょうか?

そしてホームページを制作するときにこれら媒体と同じような手順で制作しようとしていませんか?
もしくはすでに制作されていませんか?

私が初めてお客様を担当するときに必ずご説明するのが、「ウェブという媒体を正しく知る」ということです。
ウェブには他の媒体と決定的に異なる点があり、その部分を理解していないと成功に導くことが出来ません。この違いを正しく知り、お客様と共有できることが何よりも大切なことだと思っています。

ウェブだけが持つ媒体としての特徴とは?

それでは、他の媒体と決定的に異なる点について説明させていただきます。
基本的に広告媒体というのは、「プッシュ型媒体」であることがほとんどです。
プッシュ型媒体とは、こちらかお客様やユーザーに対して発信していく媒体ということです。

チラシ、ポスター、CM、DM どの媒体でも、お客様に対してまずアクションを起こします。そのアクションによって、ユーザーは目にしたり聞いたりしたりすることで「気づき」を得ることができ、その「気づき」によって、購買意欲がかき立てられるのです。

それに対し、ウェブは「プル型媒体」に分類されます。数ある販促物の中でも、プル型媒体は非常に少ないためどうしてもこの認識が抜け落ちてします。 プル型媒体は、自分からアクションを起こすことがありません。
まずユーザー側が知りたいことや気になるキーワードをいれて検索し、見てもらうことを待つ媒体です。見てもらって初めて、ユーザーは情報を収集し、「より有益な情報を得る」ことで、購買意欲がかき立てられるのです。

※その補完として、リスティング広告などネット広告と呼ばれるものがありますが、いったんベーシックなウェブとして 有料課金系の広告の話はいったんおいておきます。

この違いが分かりますでしょうか?

例えば、特に旅行に行きたいと思っていない人に対しては、プッシュ型媒体は「たまには仕事してばかりいないで旅行でもどうですか?」と気づきを与えることが出来ます。そしてユーザーはたまには旅行に行きたいなぁ? と思うのです。 こういったユーザーをウェブで囲い込むのはあまり得意ではないということになります。 ではウェブの場合は、どのような集客をするのかといえば、すでに旅行に行きたい人が、より有益な情報を求めてネットにやってきます。 有益というのは人によってそれぞれですので、「価格が安い」「いったことがない旅行先がある」
「すでに旅行に行った人の体験記が読める」「希望の日時に出発できるか知りたい」など、いろいろ要素はあると思いますが、何かしらの情報を求めて検索窓に「旅行 ○○」と入れてくるのです。 そこでウェブにお客様の求める情報やサービス、ニーズにあったプランがあると、お客様は購買行動を起こしてくれるのです。

つまり全く違ったアプローチ方法が必要ということです。

この違いを正しく知って、ウェブ制作を行っていくことが非常に大切です。

次回は、制作時におけるこの「プル型」を意識したページ制作について書いていきたいと思います。